ぼっちヅカファンの遠征記録

田舎のボロアパートから観劇(主に宝塚)の感想を書いています。

望海風斗ラストデイライブ配信を見ました。

4月11日、雪組公演「fff」「シルクロード~盗賊と宝石~」ライブ配信を見ました。

 

コロナ禍になり始めてのトップさんのラストデイでした。

映画館ではなく家でラストデイの配信を見るのは初めてでしたが、

全部で5時間半くらいあってみてるだけなのに疲れてしまいました笑

 

どうもこうも、どうしてこうジェンヌさんの退団挨拶には

泣かされるのでしょうか。。

 

望海さんの「生まれ変わっても宝塚で会いましょう」という言葉は印象的でしたし、

幕前で望海さんに好きと言われてお花でお顔を隠す真彩ちゃんが可愛かったです(*´ω`*)

 

サヨナラショーはドン・ジュアンに始まり、ガトボニやファントムのHome、Music is my lifeなど懐かしい曲がたくさんありました。ドン・ジュアンは衣装や化粧まで合わせてくれてうれしかったです。

サヨナラショーはA日程B日程関係なく組子全員が参加しているそうで、本当に輝いて見えました。

 

お芝居もとてもよかったです!

そもそも難聴の音楽家なんて、今まで不幸な役をやってきた望海さんに似合わないわけないですよね。

真彩ちゃんの役の「謎の女」というのも配役を見た時は???

でしたが、ベートーベンと恋仲になるわけではありませんが

とても重要な役柄で、謎の女の正体が分かった時は鳥肌が立ちました。

 

また、ベートーベンと謎の女の掛け合いが面白かったです。

正体がわからない謎の女にコーヒーを淹れさせたり片づけをさせたり。。

本物のベートーベンも仕事一筋でこんな人だったのかなと思ってみたり。

 

他に印象的だったのは、オーケストラの方がいないことを利用して、ベートーベンと楽団がオケピの中で演奏しているという演出!

「ピガール狂騒曲」のときもオケピに橋を渡したりしていましたが、

このような柔軟な演出はとても素敵だと思います。

 

強いて言うなら、ベートーベンやナポレオンが「生には苦痛ばかり」という話をする場面から運命を見つけて歓喜に唄うまでの流れが少し唐突に思えたかもしれないです。。

上田先生はメッセージ性の強い作品を作る方で、お芝居のいたるところにこだわりが感じられたのですが、1回では少し消化不良なところがありました。

あと何回か見たら新しい発見があるのだろうと思いました。

 

そして最後に第九などをうたうラスト。

あれだけ運命といっていたのに運命ではないのかと思いましたが(運命は歌唱にもラストにも不向きだと思いますが)、とても圧巻でした。

望海さんは「全身全霊で歌うこと」を見せつけてくれたように感じましたし、

それを支える組子がとても迫力があって、本当に素晴らしいラストでした。

 

そして、シルクロードを題材にしたショー。

最初はアラビアもの?と思いましたが、これがとってもかっこよかったです!!

アラビアンな衣装やターバンなど、素敵でした。

 

アラビア風で行くのかと思いきや、途中ではシルクロードの東端ということで上海の場面もありました。これはBUND/NEON上海ですか?!生田先生ですし!!

 

印象的だったのは黒燕尾の青い花を持った望海さんが彩風さんに花を渡すところです。

この場面、退団する方はポケットに白いお花が入っていましたね。

こういう演出、粋ですよね。。

 

 

私が生の望海さんを見たのは2020年の1月に大劇場で見た「ONCE UPON A TIME IN AMRICA」でした。

その後にコロナがはやり、「NZM」はチケット取れず、「fff」はチケットを入手しましたが、2度目の緊急事態宣言が出て、チケットを払い戻すことになりました。

「ONCE」を見た時は、最後の生観劇になるとは思っておらず、退団公演を生で見られなかったのは本当に残念でした。

しかし望海さん真彩ちゃんがトップ内定のニュースを見た時から「できるだけ観劇しよう」と思い、自分にできる範囲で雪組を追いかけていたので、今回、お二人や退団者の方が最後まで駆け抜けていく様子を見させていただき、私も勝手に清々しい気持ちになりました←

 

公演が延期になったり、出演できない下級生がいたり、退団パレードができなかったりで出演者や関係者の方は想像できないほど悔しい思いをなさっていたと思いますが、

11日のライブ配信はそれをはねのけるほど愛にあふれていました。

その瞬間をライブ配信で見させていただき私にとっても忘れられない瞬間になりました。