ぼっちヅカファンの遠征記録

田舎のボロアパートから観劇(主に宝塚)の感想を書いています。

OSK日本歌劇団 100周年記念公演「春のおどり」感想

OSKの100周年記念公演「春のおどり」を見てきました。。!!

本来は2/5~2/20の公演期間でしたが、

公園関係者にコロナ陽性者が出てしまったため、

2/18~2/20の短い日程となってしまいました。

短い期間でしたが、幕が開き、100周年をお祝いできたことに感謝です。

 

久しぶりの松竹座です・・!!
高世麻央さんサヨナラ公演の春のおどり以来です。


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私にとっては2022年初の生観劇でした。

 

そしてそして、1幕も2幕もとても素晴らしかったです!!

改めて自分は少女歌劇が、レビューが好きなんだなと改めて思いました。

(ブログはさぼりがちですが。。(笑))

 

 

以下、ネタバレありで感想を書いていきます。

 

1幕は「光」という題名で山村友五郎さん、尾上菊之丞さん、藤間勘十郎さん

の演出による日本物レビューです。

視覚に訴える演出が多く、この瞬間の脳裏に焼き付けたい!!と思う場面が多かったです。

 

まず始まりのチョンパから美しい。。!!

中央にはトップスターの楊琳さん。。!

楊さんがトップになられてからは初の観劇です。

遅ればせながらおめでとうございます。

春のお祝いにふさわしい伝統的ながらも華やかな洋楽に合わせた日舞なのですが

この場面だけでチケットの元が取れたと思います。

そして、言及したいのは桐生麻耶さんの翁姿

桐生さんは背も高く美しいので、本当に麗しかったです。

そして歌いだしたときの安定感は相変わらずでした。。!

 

他に印象的だったのは、

愛瀬光さんと華月奏さんの立ち回りの場面。

また舞台上だけでなく、花道の方まで出てきて殺陣をする演出があり、

花道沿いで観劇していた私には迫力がダイレクトに伝わってきて感動しました。

そしてお二人とも美しいこと。。!!

また、愛瀬さんに切られていく方たちも様々な切られており、

アクロバティックさにあふれる場面でした。

また、最後の愛瀬さんがはしごを上る見せ場の場面は緊張感に息をのみました。

この場面はすごくお気に入りで何度でも見たい場面です。

決めポーズの取り方、拍手のタイミングなど歌舞伎的で、

歌舞伎に明るくない自分には新鮮さもありました。

 

また、他に印象的だったのは

翼和希さん中心の「しゃらくせえ」の場面。

和物レビューで少し異色なコミカルながらも豪快さがある印象的な場面でした。

少し本題にそれますが、翼さんは本当に顔が美しいんです。。!!

個人的には宝塚の朝美絢さんを柔らかい雰囲気にして面長にしたような感じだと思っています。そしてお顔だけではなく歌もお上手なんです。

また、この後に白夜太夫として出てくる唯城ありすさんが可愛いし歌もお上手でした!

 

他にどうしても触れておきたいのはこの場面の後に楊琳さんが花魁姿で出てきたこと。!!

宝塚でも「男役の女装」という表現がありますが、楊さんもまさに「男役の女装」でした。花魁だけでは終わらず、楊さんが黒燕尾に早変わりするというサプライズ演出が続きます。

型に捕らわれない演出で見ていてとてもワクワクしました。

 

他に美しかった場面は、終盤の白い布を大胆に使った場面。
恐らく冬の夜に舞う雪をイメージされた場面かと思いましたが、

動きが統率されていて、美しい場面でした。

また、最後に登場した楊さんも神々しい美しさでした。

 

「光」についてですが、伝統だけでなく新しいことにもチャレンジする革新性のようなものを全体的に感じました。OSKは伝統的な演目をしたと思ったらボカロの曲を歌ったりなどふり幅が大きいですよね。型にはまらない演出が多く、新鮮さを感じました。

 

2幕は「Infinity」。荻田浩一さん作の洋物ショー。

1幕とは打って変わり、ラテンナンバーから始まります。

色々な人が歌い継いで豪華な場面です。

テンションが高く最高なプロローグです。

 

そして「ビバOSK」。楊さん中心に踊りがあります。

この場面は歌が明るくて本当に好き!

楊さんはベテラン男役なのにフレッシュ感があふれていて素敵でした。

 

また桜パラソルは役者さんが花吹雪が口に入り歌えなくなってしまったことから

傘を差したことが由来だそうですが、

それを千咲えみさんが女優に扮し再現する場面などもありました。

また、おそらくその場面後に舞美りらさんが黒燕尾を着て男役に交じって

踊る場面があったのですが、娘役さんと男役さんでは同じフリでも、雰囲気が異なり面白かったです。

 

1幕2幕ともに華やかで素敵なレビューでした。

コロナの状況にもよりますが、7月の南座も行きたい。。!!

その時には、感染状況が今よりも収まっていますように。

 

 

また、最後に写真をペタペタをして終わります。
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今回の遠征で、初めて近鉄の特急「ひのとり」に乗りました。

一度乗ってみたいと思っていたので、この機会に乗車できてよかったです。

この高級感ある美しいデザインが良いですよねー!

レギュラーシートでは特急券+200円必要なのですが、

外装だけでなく内装も高級感があり、納得の値段設定でした。

 


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また、来年は松竹座が会場100周年らしいです。

おめでたいことがたくさん続きますね(*´ω`*)

花組「元禄バロックロック」「The fascination」感想

花組公演「元禄バロックロック」を見てきましたー!

 

花組大劇場公演は明日海さんの卒業公演以来です。。久しぶり花組の皆さん!!

 

さてさて、お芝居ですがとてもよかったです!!これは何度でも見たい!!

谷先生のお芝居は初見なのですが、勝手に小難しそうという印象を持っていました。

(今までの作品名的に。。)

 

ですが、予想に反してわかりやすいお話で、観劇後に幸せな気持ちになれるハッピーエンドな作品でした。

主役側だけでなく敵側もハッピーエンドなところがよきです。

個人的には物語のメッセージが心に刺さりました。

信念の示し方は1つではないこと、過去よりも未来を見なければならないこと、、普段の生活で意識したいことが多くありました。

また、最近の宝塚の新作芝居って話が難しく、1度では理解しきれないところが多かったので、今回のような1度で理解できる話はありがたかったです←

 

また、衣装がどれも素敵!!

宝塚の衣装って凝りすぎた故に微妙なデザインになってしまうことも多々あると思っているのですが(おい)、今回の衣装は、和装のようで和装ではなく、大胆なデザインながらもどれも可愛かったですー!デザイナーさん神。

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そして今回は柚香光さん&星風まどかさんのトップお披露目公演でもありました。

れいはなも、まかまどもいいコンビでしたが、この2人もお似合いですねー。

 

まず、柚香さんは相変わらずのイケメンでした。

今回のお芝居はザ・少女漫画のような聞いていて恥ずかしいセリフが多いのですが

(「今度は僕に恋してくれる?」「君はいつもさみしそうに笑っているね」みたいなニュアンス)それを恥ずかしくさせないのは柚香さんだからこそだなと思いました。

ナンパをするチャラい男かと思いきや、討ち入り時にはキラを第一に考える場面もあり、私は悩殺されました。。( ´艸`)

 

まどかちゃん演じたキラは冒頭つかみどころのない妖艶な雰囲気の女性なのですが、

まどかちゃんってこんな余裕のあるお芝居できるのか!と驚かされました。

そしてその後のはっちゃけたキラも可愛い。。

そして、やはり歌がお上手!柚香さんとの声の相性もとてもいいです。

 

またコウズケノスケを演じた水美舞斗さん。髭キター!!

コウズケノスケも難しい立ち回りですよね。

悪役かと思いきや、時間を戻せる時計を作りたいのは将軍のためだけでなく私情のためでもあったりなど人間性の濃い役でした。

また、柚香さんとの殺陣も圧巻でした。かっこよかったです!

 

個人的にとてもよかったのはツナヨシ役の音くり寿さん。

こんなにかわいい将軍様います?!

ぷんぷん怒っているかと思ったら以外に懐が広かったり可愛すぎます(*ノωノ)

おとくりちゃんは歌がとてもお上手ですが、それも堪能できて大満足。

 

そしてショーの「The fascination」

こちらもとてもよかったですー!

全体的に衣装は花組カラーのピンクが多かったです。

パステルピンクが多く上品な印象でした。

 

個人的に印象的だった場面は

・序盤の水美さんのダンス…水美さんのダンスは本当にキレがあって素晴らしいです。最後にバラの花を投げ捨てるのがかっこよかったです。

花組の名曲メドレー…「エキサイター」など過去の名曲が歌い継がれていました。

最後に「心の翼」を合唱するのですが、個人的にとても好きな曲なので、生で聞くことができて圧巻でした。

エーデルワイス花組の歌うまさんたちが銀橋で歌い継ぎます。羽立光来さんから和海しょうさんへ引き継ぐときに、羽立さんが和海さんに、ガッツポーズを肩に充てるんです。うう、同期愛、、素晴らしいです。

・ピアノファンタジー…聖乃あすかさんと若手での場面です。ピアノファンタジーが初見だったので純粋に演出に驚きました。昔のミュージカル映画とかにありそうな、少し色気がありながらもおしゃれな演出でした。これは何度でも見たい場面です。

 

今回はお芝居・ショーともにどちらも素晴らしかったですー!

何度も見返して脳内に焼き付けたい作品です。

 

また、宝塚の殿堂で花組月組の100周年記念展示があったので見てきました。

以下、写真をペタペタして終わりにします。
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↑歴代のチケット。昔はチケットが30銭(!)だったらしいです。


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↑グッズ。マッチ箱がグッズなあたりに時代を感じます。

 

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↑歴代のポスターとオスカルの衣装。
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↑「Cool Beast!!」での柚香さんのパレード衣装。
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↑「アウグストゥス」での小道具。リアルな牡蠣!
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↑「Cool Beast!!」の小道具。例のお肉もありました。

望海風斗さんコンサート「SPERO」(井上芳雄さんゲスト回)配信感想

望海風斗さんコンサート「SPERO」の配信を見ました!!

 

望海さんは見た目は女性よりになりつつも(元から女性なのですが)、

「そのまま男役として宝塚にでられるのでは?!」というかっこいい望海さんから

「早くミュージカル女優姿が見たい!!」と思うほどナチュラルに女性キーを歌う

望海さんまで見られて、とてももりだくさんでした。

また、衣装も背中だしドレスやピンクのお衣装など、宝塚では着ない衣装が多く新鮮でした。

衣装や歌など、これから新しいものをたくさん見させてくれるのだろうなという期待が止まらない公演でした!

 

また、コンサートは「シネマな望海」「ジャズな望海」「ミュージカルな望海」

「J-POPな望海」の4つのセクターに分かれていました。

 

 

「シネマな望海」では、人気女優(望海さん)の一日をテーマにした

小芝居を挟みつつ、カサブランカシャレードなどの曲を歌います。

映画の曲には疎いのですが、曲の間に望海さんが曲名を紹介してくれます。

また、「ドン・ジュアン」の「Changer」や「オーシャンズ11」の

「愛した日々に偽りはない」など宝塚のナンバーもありました。

ご本人がよく「ドン・ジュアン」への思い入れを語っていらっしゃいますが、

私も望海さんの「ドン・ジュアン」が好きなので、久しぶりに望海さんの

歌声を聞きながら感慨深くなりました。

 

 

「ジャズな望海」では、特に「Cicago」が良かったです!

ダンサーさんを引き連れて踊る姿はとってもかっこよかったですし、

望海さんのスパーン!と通る歌声が心地よかったです。

宝塚時代と変わらない中性的なカッコよさでした。

 

「ミュージカルな望海」ではゲストの井上さんが登場します。

まず、井上さんのソロで「ルドルフ」の「明日への階段」を歌い登場します。

そして「エリザベート」の「私が踊るとき(東宝歌詞)」、

「Wicked」の「2人は永遠に」のデュエット。

少し高音がきついのかな?と思うところもありましたが、

2曲とも素晴らしかったです。

 

そして、存じていましたが井上さんはトークがお上手!!

デュエットでは井上さんが望海さんの肩を抱くシーンがあるそうですが、

井上さんにとっては「妹の友達」なので遠慮が入ってしまったそう( ´艸`)

他にも、言い間違いを嫌味らしくなく笑いにしたりトーク力の高さを感じました。

 

また、「Dream Girls」では、背中が開いたドレスに衣装替えへが印象的でした。

事前の男性陣を断る小芝居も面白かったです。

 

そして「モーツァルト!!」の「星から降る金」ーー!!なんて私得なの!!

とても好きな曲なので、望海さんCoverが聞けてうれしかったです。

また、望海さんは王様と語り手の歌いわけをされていて流石だなと思いました。

 

 

そして「J-POPな望海」

ミュージカル俳優さんがJ-POPを歌われるとき、内心

「やっぱりミュージカル歌唱の方が好きだな。。」と思ってしまう

タイプなのですが望海さんはどれも素晴らしかったです。

男役時代とは違った、より女性的になった歌声で無理がないように感じました。

どれも素晴らしかったのですが、特にラストの「始まりのバラード」。

優しい歌詞と望海さんの歌声が素晴らしく、泣きそうになりました。。

望海さんは何で歌声に感情を乗せるのがおじょうずなの。。

 

そして、アンコールは「SUPER VOYAGER!!」

たまたま前日にSVのDVD見てたんですけどーー!!

SVはもう4年前ですが、世界観が好きで何度も見ており、見る度に元気になれる作品です。

望海さんがアンコールにSV選んでくれてうれしかったな。

 

また、望海さんと井上さんは「Now Zoom Me」で日の目を見られなかった

シャンシャンを持っていました。コロナ禍でほかにも使われなかった道具は

多くあると思うので、少しでもシャンシャンに出番があってよかったです。

 

アンコール2曲目は「SPERO」。

このコンサート書き下ろし曲だそうです。SVがアゲアゲな一方で、

こちらはコンサートの最後にふさわしいきれいな曲でした。

 

あーーーーーーーーー!!楽しかったなーーー!!

そして、望海さんの歌声は本当に心に響いて美しいということを改めて認識しました。

知っているはずなのに、聞くたびに望海さんの歌のうまさに驚いています。。

宙組「シャーロック・ホームズ」「Delicieux!!」ライブ配信感想

宙組公演「シャーロック・ホームズ」「Delicieux!!」ライブ配信を見ました。

 

両作ともとてもよかったです!

 

シャーロック・ホームズ The Game Is Afoot

私はシャーロック・ホームズは子供の時に漫画版を読んだくらいで登場人物もホームズとワトソンしか知らないくらいの初心者です。

ですので、原作と比較した時どれだけ設定が変わっているのかなどといったことはわかりません。

また、ホームズやワトソンの掛け合い、モリアーティとの対決など面白いところもたくさんありましたが、原作を読んでいないせいか、少し話についていけなかいところもありました。。

恐らく2度3度見ると、話が理解できてより楽しめると思います。

 

ですが、真風ホームズかっこよかったー!!

真風さんはやっぱりスーツが似合いますよね。

イギリス物のせいか、全体的に部隊が暗いのですが、

真風さんはそういう空気も似合います。

「退屈だ、退屈だ~」のアドリブも千秋楽だからか長めで面白かったです。

 

 

そして大劇場お披露目となったアイリーン役の潤花さん。おめでとうございます!!

今回視聴していて、潤花ちゃんのヒロイン力の高さに驚かされました。(お芝居もレビューも)

とても美人だということもあるのですが、全体的に「いい女感」が漂ってるんですよね。目を引くといいますか。

スーツ物かつシリアスなお芝居ということもあり、全体的に

舞台が暗いのですが、その中で潤花ちゃんは明るい色の衣装をたくさん着ていたので

なおさらヒロイン感がありました。

以前から、歌が苦手なのかなという印象がありましたが、

今作では歌の場面も少なく目立たなかったように感じます。

むしろ、大人っぽい演技がお上手な方だなと思い、今後も注目していきたいと思いました。

 

そしてモリアーティ役の芹香斗亜さん。

もう、彼は本当に実力ありますよねー!そして悪い役が似合います。

芹香さんの低い声が好きなのですが、

今回は少し声が高めに演技をされていて、それがサイコパス感を際立たせていて不気味な雰囲気が際立っていました。

(途中の、無名な画家の絵を集めて~の件は理解できないサイコパス感でした。)

ですが聞かせるときはビシッと声が低くなってそれがまたかっこよかったです!

2番手期間があまりに長いことで悪い噂が立っていますが、個人的にはこのまま卒業してほしくないです。

 

お芝居は私がついていけない部分があったせいか、前半は少し単調?と思う場面もありましたが、

後半はライヘンバッハの滝での剣術試合など見せ場があり、臨場感があり面白かったです。

 

またラストの、身分を隠して旅に出るホームズとそれについていくアイリーンの場面。

ホームズはモリアーティの残党たちから身を隠すため「ホームズは死んだ」といって身分を隠して、残党と戦う旅に出ます。アイリーンは「自分の居場所はどこにもない」といったようなことを劇中で歌っていましたが、ホームズについていくことを決めて旅に出ます。2人が当初予期していない形であったとしても居場所と目的を見つけていくという素敵なラストに感じました。

 

また、最後に少しひやっとするようなオチもよかったですね。

暗転してから小道具だけが置いてあるのも粋な演出だと思いました。

 

 

「Delicieux!!」

これもとてもよかったー!!最近見たショーの中で一番好きかもしれないです。

 

そもそも「パリ」「スイーツ」といった題材が嫌いな宝塚ファンはいないですよね。(偏見)

テーマ選びの時点で勝ちが見えます。

 

また、ショーは最近の流行りの「ゆめかわ」(一部場面を除く)

な雰囲気である一方、歌唱曲にはシャンソンが多く採用されており、どの年代の方でも楽しめる構成だったなと思います。

 

好きだった場面はたくさんありますが、思いついた順に感想を書きます。

 

・プロローグ

このショーの世界観が好きすぎる。。そもそもお衣装が可愛すぎます!ジェンヌさんたちもお菓子のケーンを持っていたり、ケーキを模した帽子をかぶっていたりなどと工夫がたくさんあってみ楽しめました。

あー、劇場でマカロンペンライト降りたかった。。絶対楽しいやつだったのに。。

 

・潤花ちゃんが中心のカンカン

潤花ちゃんが桜木みなとさんと組んでカンカンを踊ります。

ほかにも大勢でで踊るカンカンは圧巻で、この場面だけで元が取れたと思いました!

 

・キキトワネットさんのお菓子選び

 キキトワネットさんの要求にこたえるため色々なお菓子の男役さんが出てくる場面です。

 男役さんがやるからこそ出る絶妙なマダム感がとてもよかったです。キキトワネットさんはマダム感がありつつも、キュートなんです。

 千秋楽だからか、マカロンダンベルが軽いことを暴露してしまうキキトワネットさん。可愛い。。(/ω\)

 あと、この場面でクレープを演じた和希さんがとてもかっこよかったです。

 和希さんが超実力派なのは存じていましたが、ラスティやリリーの印象が強かったのに急にかっこよくなっていらっしゃりびっくりです。

 クレープなのに超絶男前ってどういうこと?!

 

・物議をかもしたであろう場面

 ネットで物議をかもし、演出変更になったらしい場面です。

 んー、演出変更になったとしても、少し微妙かもしれないと思いました。

 宝塚には今までも官能的な場面がありましたが、どこまでOKかは難しいですよね。

 個人的には真風さんに鞭を持たせないのと、最後のまかはなの決めポーズを変えるだけでだいぶ印象が変わるかと思いました。。鞭にこだわりがあったのかな??

 

・ケーキに乗って登場からのロケット

  苺に扮したジェンヌさんたちが回るケーキに乗って登場からのロケットの場面。

 若干Beautiful Gardenのデジャブ感がある。野口先生作品は似たような演出が多いから今更かもしれないですけど。。

 でもこの場面、皆さんかわいかったなー!

大劇場では初舞台生もいたでしょうからさぞかし圧巻だったろうと思います。

 

・遥羽ららさん率いる娘役さんたちの場面

 この時期にクリスマス?と思ったけど可愛かった。

 

・中詰め

 淡い色使いの衣装がかわいー!

 退団者の方たちがフィーチャーされていてよかったです。

 星月梨旺さんのタップダンスも素敵でした。

 生で見たらさぞかし素敵だったでしょう(´;ω;`)

 

トリコロールの衣装でパリ野郎

 野口先生恒例のアイドル場面かと思いきや、トリコロールに見立てた男役群舞です。

 アイドル風ではないもののかっこいい男役のダンスが見られてよかったです。

 

 

両作品とも楽しかったなー!1つの作品でイギリスとフランスに行けるのは贅沢ですよね( *´艸`)

早く配信されてほしい。。

 

韓国ミュージカル「モンテ・クリスト伯The musical live」感想

以前から気になっていた韓国ミュージカルが映画館で配信されるとのことで見てきました!

 

演目は「モンテ・クリスト伯」です。

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入場者特典としてクリアファイルもいただきました。

韓国でのポスターらしいです。素敵ー!

裏は主演のKAIさんのお写真でした。

 

以前から韓国ミュージカルは実力派の俳優さんが多い

ということで気になっており、近所の映画館でライブ配信され、

お値段もお手頃だったので(2500円、4DXで3500円)、

行ってきました。

 

そして噂通り、みなさんお上手でした!!

どの役の方もお上手ですし、主演のベルモン役のKAIさんは

特に見せ場が多いのですが、本当にずっと聞いていたいほど声の伸びがいいんです!

恐らく1幕の終わりだと思われる場面(編集されていてどこが幕間かよくわからなかった)など本当に盛り上がりました。

 

また、メルセデス役のリナさん。彼女もお上手。

ソロが数回あるのですが、「グレーティストショーマン」の「NeverEnough」

を彷彿とさせるようなカメラワークで、相乗効果でしんみり来てしまいました。

 

あと、アルベール役のキム・ジュンヒョンさんがさわやかイケメンでした。

また、歌もお芝居もお上手で、HPをみたら元劇団四季だそう。納得です。

 

また、韓国ミュージカル特有のことではないですが、お芝居について。

モンテクリスト伯を名前しか知らない状態で言ったのですが、

爵位ってお金で買えるのかな?」ですとか「いかにもな金銀財宝」など

思うところもありましたが、

映像を使った演出やスピーディーな展開が現代風で見やすいお芝居だと思いました。

曲もワイルドホーン氏で、いい曲が多かったです。

(ちょっとスピーディーすぎて、検事さんたち敵サイドの名前が覚えきれなかったです。。)

 

 

近所で安価にミュージカルを見られて楽しい休日になりました。

日本や海外のミュージカルの映画館配信が広がればいいなと思います。

花組全ツ「哀しみのコルドバ」「Cool Beast!!」感想

花組全国ツアー名古屋公演「哀しみのコルドバ」「Cool Beast!!」を見てきました。

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4階席からの眺め。

 

今回、日本特殊工業市民会館での公演でしたが、この劇場、椅子が固い。。

(我儘ですみません。。)

以前、短い公演を見た時は特に感じなかったのですが、今回は3時間公演を2回見たのでつらかったです。。立地は金山駅直結でとてもいいんですけどね。。

 

 

さて、公演内容についてですが、お芝居もショーもとてもよかったです。

久しぶりに宝塚を吸収出来て精神衛生が向上しました( ´艸`)

 

以下、ネタバレありの感想です。

 

 

 

 

まず、「哀しみのコルドバ」。

実際そうなのですが、ザ・昭和の宝塚!といった雰囲気と内容でした。

 

お芝居は観客に当時どのような受け入れ方をされたのかはわかりませんが、

個人的には純愛悲恋風に終わっているのが少しもやもやしてしまいました。。

たしかにエリオ(柚香光さん)とエバ(星風まどかさん)の純愛は素晴らしいですが、

結婚式の直前に婚約破棄なんてあり?と思ってしまいました。。

 

ですが、場面ごとの美しさはとても素晴らしかったです。

個人的にとても印象的だったのは、

エリオが最後の闘牛に出かけてから死ぬまでのラストです。

証明と音響と柚香さんだけで、おそらく夕方の太陽光、迫りくる闘牛の足音などが

表現されており、シンプルな演出だからこそ、結末の悲しさが際立つように感じました。

また、主人公が死んでそのまま幕が下りてしまうという展開は宝塚には珍しい展開のように感じました。

(宝塚は主人公が死ぬとスモークたいて天国で踊りだすイメージなので。。)

ですが、そのまま幕が下りてしまうところが、悲劇を強調していて、切ない終わり方だと思いました。

また、正直、この場面は自殺なのか事故死なのかよくわかりませんでした。

自殺ならばエバに兄妹ということを知らないままでいてほしいという思いやりの結果でしょうし、

仮に事故死ならば、きっとエリオは名声や仕事をも捨ててエバと暮らしたかったでしょうから切ない結末だと思いました。

 

他にも、プロローグの柚香さんのソロのマタドールダンスも印象的でしたし、

エリオとロメロ(永久輝せあさん)が対決する場面の緊迫感などとてもはらはらしました。

 

脚本について文句を書いてしまいましたが、

男役のかっこよさをとても堪能できるお芝居でした。

例えば、エバをバックハグして「昔の2人に戻ろう」という場面

は王道なのですけれども、柚香さんの包容力が満ち満ちています。

「れいはな」も「まかまど」もお似合いでしたが、柚香さん星風さんペアは

もうずっと前から組んでいるような安定感がありました。

並んだ時のビジュアルもお似合いだと思います。

 

また、エバと腹違いの兄弟とわかってもそれをエバに言わないで

未来を語るシーンが切ないですね。

 

あとアンフェリータ(音くり寿さん)が可哀想すぎましたね。

アンフェリータは婚約破棄したエリオをかばってくれて優しい人なんですよ。

最後に救いがあってよかったです。

音さんはやっぱり歌がとてもお上手でエルアモールなど歌で見せる場面がとてもよかったです。

 

またロペスを演じた聖乃あすかさん。

実は聖乃さんのお芝居をきちんと見たことがなかったのですがお上手ですね。

話すときの活舌がいいように感じました。

 

 

そして「Cool Beast!!」

永久輝さんが3番手?羽根を背負っていました!!おめでとうございます!!

 

内容はライブ配信で見た時と被ってしまうのですが、

やっぱり私は水の戯れの場面が好きすぎます!

水の戯れのかわいらしさとワイルドな踊りがマッチしていて本当に素敵な場面です。

 

また、本公演では、水美さんが例の遠吠えをしていましたが、

今回は聖乃あすかさんが遠吠えをしていました。

 

また、ライブ配信でも感じていましたが、柚香さんの死から復活の場面は

本当に美しく迫力がありますね。

復活の際にお召しになっている白い服がとても神々しくて、感動しました。

 

また、ロケットは一ノ瀬航季さんが引き連れていました。

「なごや!」とアドリブを入れてくれていたので、うれしかったです( *´艸`)

 

外出がしにくいご時世になため、宝塚の全国ツアーはとてもありがたいです。

このまま無事千秋楽まで走り抜けてほしいですね。

 

 

 

月組「桜嵐記」「Dream Chaser」ライブ配信感想

珠城りょうさん、美園さくらさんラストデイ配信を視聴しました。

 

お芝居、ショーともに退団公演にぴったりの演目で素晴らしかったです。

 

まず、お芝居の「桜嵐記」。

南北朝時代楠木正行を主人公としたお芝居です。

お芝居の冒頭は、光月るうさんによる時代背景の結構長めの説明などがあり、

正直微妙かなと思っていたのですが、

(せっかくのお芝居なので、口頭で説明するのではなく芝居で見せてほしい)

後半部がとてもよかったです。

 

特に、楠木正行が最後の戦いに出る前に弁内侍に挨拶に行く場面は

桜が散るなか舞が入るのですが、一つの絵のように完成されていて

とても美しかったです。

また、戦いをあえてスローモーションで見せる演出も印象に残りました。

弟が死んでも髪が乱れても一心不乱に戦い続ける姿がかっこよかったです。

 

あと、どの場面だったかあいまいなのですが

「農民が作った米をいただく代わりにお前は何を返すのか」というセリフが印象的でした。

 

またショーは「Dream Chaser」

全体的に落ち着いた雰囲気のショーで、それがまた珠城さんの

キャラクターと合っていてよかったです。

(ですが逆に言えば、新鮮さや目新しい演出はあまりなかったかな。。)

 

個人的に印象だったのは、鳳月さんと暁さんが美園さんを奪い合う場面。

事前に歌劇で、美園さんと暁さんの対談を読んでいたので2人の関係性を感じとり

感慨深かったです。

 

また、珠城さんが紫色のスーツをきて海乃さんと組む場面もあり、

クラシカルで大人っぽい雰囲気で個人的に好きな場面でした。

と、思う一方でさくらちゃんが相手役としている中で

あえてここで組ませる必要があったのかな?と

思ったりもしました。。

 

いつもはデュエットダンス→パレードの順ですが、

今回のショーではデュエットダンス→珠城さんと他男役のサヨナラ場面→パレード

の順でした。

挿入された男役の別れの場面では男役さんたちと

一人づつ踊るのですが、光月さんは珠城さんの汗を拭いてあげたりなど

それぞれの関係性が垣間見れてとても素敵な場面でした。

ですが、さくらちゃんも退団するのになんだか珠城さんのみにフォーカスしすぎではと思ってしまいました。

 

他に印象的だった場面としては

・月城かなとさん、夢奈瑠音さん、風間柚乃さんのアイドル風の場面がよい!!

・風間君が一人銀橋渡りをしていた(初?)

・中詰めで珠城さんに担がれた暁さんの足の上がり具合がすごい。

・ロケットの人数が増えており、迫力があった

 

 

また、サヨナラショーは、アーサー王に始まり、グランドホテル、エリザベート、All for one、幽霊刑事などなど代表作の曲が多く歌われていました。

珠城さんはが任期が長かったですし、海外ミュージカルも多く演じられてきたので

代表作が多くてサヨナラショーが豪華だなと思いました。

 

またカーテンコールでは、専科へ移動される紫門ゆりやさんや輝月ゆうまさん、次期トップの月城かなとさん、海乃美月さんへのお言葉もあり、

組子への愛が伝わってきました。

また、投げハート(!)などもしてくださり、内容も盛りだくさんでした。

 

珠城さんも美園さんも、トップ就任時に人事のゴタゴタがあり、

あまり幸先のいい門出ではなかったと思うのですが、

公演を重ねるごとに2人の良さが伝わってきて

(すべて見られたわけではないですが、2人の作品ではIAFAが個人的に一番好きです。

 珠城さんも美園さんもはまり役ですし、お芝居のテーマも好き)

最後はとても素敵な退団公演に恵まれてよかったなと思います。