【ネタバレ】シン・エヴァンゲリオン感想
宝塚ブログですが観劇を最近は自粛しているので、映画シン・エヴァンゲリオンを見てきた感想を書きます(唐突)
私が初めてエヴァを見たのはいつだっけ??
新劇「破」を映画館で見た記憶はあります。。
破を見る前にアニメは見ていたであろうからエヴァとは12年ぐらいのお付き合いですかね??
長かったな~
私はただ映画ができるのを待っていただけなのに、青春が1つ終わってしまったように感じます。
(以下ネタバレ)
実はQを見た時に「映画1本でうまく話を収拾できるのかな??」と不安に思っていました。
かなり失礼なのですがエヴァってTVも旧劇も後半は登場人物の精神世界にフォーカスが当たって、演出の巧みさで何が何だかわからないけどいいものを見たような気にさせられるような印象があったので、今回もそのようになるのかなと思っていました。。
(見たのははるか昔なのであいまいな記憶です。。間違っていたらごめんなさい)
しかし、シン・エヴァンゲリオンは今までのエヴァの中で一番さわやかに終わったと思います。登場人物の内面も現実世界で何が起こっているかも説明が多く比較的わかりやすかったですし、唐突に見えたQも物語の重要な一コマであったことが分かりました。これほど伏線が回収されるとも思っていなかったですし、登場人物たちにこれほど丁寧に結末を作ってくれるとも思っていませんでした。長い時間がかかりましたけど、それを超えるとても素晴らしい映画で、新劇場版は私の大切な映像体験の一つです。
また一方でTV版や旧劇でのマニアックさが抜けて、大衆的なエンドになったとも思いました。
他にもTV版や旧劇のシーンを意識したであろうカットがたくさん出てきて本作はエヴァン集大成でエヴァは本当に終わってしまったのだなと思い寂しくも感じました。
そして何よりも印象的だったのが、シンジ君の成長具合ですよ!
昔はシンジ君がうじうじしているのを見ていらだっていたのですが、自分が大人になるにつれてシンジ君は年齢や処遇にしてはとても頑張っていると感じるようになりました。
本作ではQでアスカがシンジ君に怒っていた理由は「破でシンジ君がアスカを助けるとも殺すとも決めず責任逃れをしていたからだ」という理由が明かされます。
アスカ、手厳しすぎん??シンジ君は14歳ですし、私はそれを求めるのは酷だなと思っていました。ですがシンジ君にはそのように内向きになってしまう癖があるのも事実なのです。例えばシンジ君は父やQでヴィレの大人たちにコミュニケーションを拒絶されていましたが、シンではシンジ君もまたトウジやケンスケとのコミュニケーションを拒絶していたのです。「14歳だから。。」ということもできるかもしれませんが、それを超えて成長していかなければなりません。
本作ではシンジ君は自らお父さんと話をしたいといい、人類補完計画の目的を聞き出しました。以前のシンジ君からは想像ができなかったことです。成長したね。。シンジ君。。(´;ω;`)大人でもそれは難しいことだよ。
そして、ゲンドウとシンジ君の対決になるのですがこれが面白いのです。シンジ君の記憶を知覚化したところで戦っているので、ミサトさんのアパートや学校の教室でエヴァが戦っているのは圧巻です。
あとアスカに救いがあるエンドだったのが個人的にとてもよかったです。以前は無口なレイよりアスカ派だったのですが、私が大人になるにつれてアスカがかわいそうで見ていてつらかったのです。(一方で無口ながらも素直な綾波の魅力もわかるようになりました。。(/ω\))ですので、アスカがエヴァ以外に居場所を見つけるエンドになり良かったです。カップリングは少し唐突に思いましたが男の子3人の中では一番彼がお似合いかもしれませんね。
また、アスカとシンジ君が海で寝ているシーンが完全に旧劇を意識していますよね。新劇は旧劇や漫画版の世界とは別世界です。旧劇ではシンジ君もアスカも自分のことばかりで相手を慮る余裕がなかったように思います。(古い記憶なのであいまいですが。。)
ですが今回はカヲル君を殺してしまいふさぎ込んでいるシンジ君に対してアスカは文句を言いながらも食料を食べさせたり変化がありました。アスカもシンジ君もお互いに好意があったことを伝えて、旧劇よりも平和なエンドを迎えることができました。この意思疎通をしたことも上記のコミュニケーションの大切さという本作の主要点と重なっているのかもしれません。
最後に見ていて疑問に思ったことをまとめて終わりたいと思います。
・冬月さんはなぜLCL化してしまったのか?
・カヲル君と加治さんはどこに接点が?
・なぜ最後に宇部??箱根に住んでいたのでは?
・黒レイが可愛すぎる!!