花組全ツ「哀しみのコルドバ」「Cool Beast!!」感想
花組全国ツアー名古屋公演「哀しみのコルドバ」「Cool Beast!!」を見てきました。
4階席からの眺め。
今回、日本特殊工業市民会館での公演でしたが、この劇場、椅子が固い。。
(我儘ですみません。。)
以前、短い公演を見た時は特に感じなかったのですが、今回は3時間公演を2回見たのでつらかったです。。立地は金山駅直結でとてもいいんですけどね。。
さて、公演内容についてですが、お芝居もショーもとてもよかったです。
久しぶりに宝塚を吸収出来て精神衛生が向上しました( ´艸`)
以下、ネタバレありの感想です。
まず、「哀しみのコルドバ」。
実際そうなのですが、ザ・昭和の宝塚!といった雰囲気と内容でした。
お芝居は観客に当時どのような受け入れ方をされたのかはわかりませんが、
個人的には純愛悲恋風に終わっているのが少しもやもやしてしまいました。。
たしかにエリオ(柚香光さん)とエバ(星風まどかさん)の純愛は素晴らしいですが、
結婚式の直前に婚約破棄なんてあり?と思ってしまいました。。
ですが、場面ごとの美しさはとても素晴らしかったです。
個人的にとても印象的だったのは、
エリオが最後の闘牛に出かけてから死ぬまでのラストです。
証明と音響と柚香さんだけで、おそらく夕方の太陽光、迫りくる闘牛の足音などが
表現されており、シンプルな演出だからこそ、結末の悲しさが際立つように感じました。
また、主人公が死んでそのまま幕が下りてしまうという展開は宝塚には珍しい展開のように感じました。
(宝塚は主人公が死ぬとスモークたいて天国で踊りだすイメージなので。。)
ですが、そのまま幕が下りてしまうところが、悲劇を強調していて、切ない終わり方だと思いました。
また、正直、この場面は自殺なのか事故死なのかよくわかりませんでした。
自殺ならばエバに兄妹ということを知らないままでいてほしいという思いやりの結果でしょうし、
仮に事故死ならば、きっとエリオは名声や仕事をも捨ててエバと暮らしたかったでしょうから切ない結末だと思いました。
他にも、プロローグの柚香さんのソロのマタドールダンスも印象的でしたし、
エリオとロメロ(永久輝せあさん)が対決する場面の緊迫感などとてもはらはらしました。
脚本について文句を書いてしまいましたが、
男役のかっこよさをとても堪能できるお芝居でした。
例えば、エバをバックハグして「昔の2人に戻ろう」という場面
は王道なのですけれども、柚香さんの包容力が満ち満ちています。
「れいはな」も「まかまど」もお似合いでしたが、柚香さん星風さんペアは
もうずっと前から組んでいるような安定感がありました。
並んだ時のビジュアルもお似合いだと思います。
未来を語るシーンが切ないですね。
あとアンフェリータ(音くり寿さん)が可哀想すぎましたね。
アンフェリータは婚約破棄したエリオをかばってくれて優しい人なんですよ。
最後に救いがあってよかったです。
音さんはやっぱり歌がとてもお上手でエルアモールなど歌で見せる場面がとてもよかったです。
またロペスを演じた聖乃あすかさん。
実は聖乃さんのお芝居をきちんと見たことがなかったのですがお上手ですね。
話すときの活舌がいいように感じました。
そして「Cool Beast!!」
永久輝さんが3番手?羽根を背負っていました!!おめでとうございます!!
内容はライブ配信で見た時と被ってしまうのですが、
やっぱり私は水の戯れの場面が好きすぎます!
水の戯れのかわいらしさとワイルドな踊りがマッチしていて本当に素敵な場面です。
また、本公演では、水美さんが例の遠吠えをしていましたが、
今回は聖乃あすかさんが遠吠えをしていました。
また、ライブ配信でも感じていましたが、柚香さんの死から復活の場面は
本当に美しく迫力がありますね。
復活の際にお召しになっている白い服がとても神々しくて、感動しました。
また、ロケットは一ノ瀬航季さんが引き連れていました。
「なごや!」とアドリブを入れてくれていたので、うれしかったです( *´艸`)
外出がしにくいご時世になため、宝塚の全国ツアーはとてもありがたいです。
このまま無事千秋楽まで走り抜けてほしいですね。