「WELCOME TO TAKARAZUKA」「ピガール狂騒曲」ライブ配信感想
1/3、月組公演「WELCOME TO TAKARAZUKA」「ピガール狂騒曲」のライブ配信を視聴しました。
「WTT」は坂東玉三郎さん監修という事で話題になっていた作品です。
初日映像では「ウェルカム!ウェルカム!」のメインテーマが印象的でしたが、テーマソング以外は歌は無しで、音楽と舞踊で見せるレビューでした。
歌がないと退屈かなと思われるかもですが、全くそんなことはなくどの場面も美しく素晴らしかったです。
松本悠里さんの舞踊や月城かなとさんと風間柚乃さんの舞など見どころはたくさんありましたが、なんといっても印象的だったのは月光に合わせた中詰めでした。
黒いお着物に金色の扇がシックでとても美しかったです。もうこの場面だけで元は取れたなと思います。これは生で見たら迫力が大きかったのだろうなと思いました。生で見られた方羨ましい。。
また、この場面からフィナーレへの流れが秀逸でしたね。場面が一機に明るくなり舞台冒頭のチョンパと同じくらい感動しました。
コロナ禍前の予定からは遅れてしまいましたが、お正月にふさわしいレビューで年明けから晴れやかな気持ちになりました。
そして、ピガール狂騒曲。
シェイクスピアの十二夜から着想を得た、万国博覧会前のパリを舞台にしたお芝居です。こちらも面白かったなー!
おそらく普段からアドリブが多めな舞台だったこともあり、(珠城りょうさんも月城かなとさんもロングトーンが素晴らしかったです!)劇場に通われていた方が羨ましい限りでした。
今回のお芝居の目玉は何といっても、1人2役のたま様ですよね!ジャックとジャンヌの時で衣装だけでなく髪型も変えていらっしゃって、早替え大変だったろうなと思わせられます。また、お芝居も演じ分けられていてさすがでした。
個人的に好演だったのは、ガブリエル(美園さくらさん)の夫ウィリーを演じた鳳月杏さん。本当に鳳月さんは渋いいいお芝居をしますよね。月組は全体的に若いので、なおさら上級生の演技が際立つと感じました。
また、他に好演だったのはダンサーのレオ役の暁千星さん。フェッテは本当にきれいで見とれてしまいました。しかも踊っているときに輝いているのよ。。もっと踊っている姿を見せて。。今回は思いのほか役が小さかったのが残念。
また、少しお姉風?の光月るうさんや女装の風間柚乃さんなど面白かったです。
ですが少し難を言えばお話としてやや弱いかなとも思います。
結局ガブリエルは女流作家や舞台女優として成功できたのでしょうか?
また好きになったジャンヌと似ているというだけでヴィクトールとうまくやっていけるのでしょうか??描かれなかったお話の今後が老婆心ながら気になってしまう舞台でした。。
ですが、渾身の演技やアドリブが多く入っていて、ハッピーな気持ちになれる舞台でした。新春初宝塚が楽しい幕開けとなり良かったです。