「ポーの一族」ライブ配信_感想(1月23日12時公演)
正直、ライブ配信を見るか直前まで迷っていました。
実は宝塚版初演は私が初めてSS席で観劇した作品。
明日海りおさん演じるエドガーは天使かと思うほど美しく(※バンパネラです)、
また柚香光さんのアラン含めそれぞれが当たり役でした。
また、原作漫画の詩的な儚さは宝塚ならではだと思っていました。
ですので、再演を見てイメージが崩れたらいやだなと思っていたのです。(失礼)
ですが、実際に観劇すると男性キャストが加わったことでいい塩梅にリアルさがでた一方で場面の美しさは健在でした。
そして、明日海りおさんは在団時から雰囲気が変わっておらず美しさも健在でした。
卒業してなお、少年を演じていて違和感がないのはすごいですよね。
あと自分が年を取ったからか、バンパネラになりたての時にシーラのエナジーを拒絶する場面が心に来ました。子供なのにかわいそうな境遇(´;ω;`)と思ってしまいます。水車の場面とかもあざといですよね。
アラン役を演じた千葉雄大さん。
やや童顔な方なので少年役がはまっていました。
終盤の事件をきっかけにどんどん居場所がなくなってしまいエドガーと旅に出るまでの演技が良かったです。
この場面は希望があるように見せかけて希望がないところが好きです。アランを仲間に入れたところで死んだメリーベルは蘇らないし、エドガーと旅に出たところで殺人未遂の罪は消えない。旅に出ることが問題解決にならないと分かっていながらも、それに希望を見出してしまうのは、(彼らはバンパネラですが)とても人間的だと思います。
しいて難をいうならば、アラン役の千葉雄大さんと並んだときにお化粧の方向性があっていないように思いました。みりおさんは宝塚時代に比べナチュラルメイクになりましたが、千葉さんはそれ以上にナチュラルなのです。お二人が並んだ時になんだか統一感がないなと思ってしまいました。みりおさん位濃くした方が舞台映えすると思うので、千葉さんが化粧を濃くしたほうが良かったかも??
他に良かったのは、ポーツネル伯爵の小西遼生さん。
低音ボイスが響きますね!かっこよかったし演技も素敵でしたけど、ポーツネル伯爵ってあんなに怖い人でしたっけ?中盤まであまりにエドガーとギスギスしていたので、終盤に「家族の絆が~」の流れになったのが少し唐突に思えました。
あとは、老ハンナ/ブラヴァツキ―役の涼風真世さん!あんなだみ声でしゃべっているのに聞き取りやすいなんてあり得ます?!
2役演じられていましたが、正反対の役なのにどちらも演じ切られていて素晴らしかったです!
そうそう、カーテンコールも充実していました。
いつものふわふわみりおさんでしたし、千葉さんとの掛け合いも楽しかったです。
お二人の演じてみたい役が意外でした笑
見るかどうか迷っていましたが、楽しい観劇になってよかったです。
これから舞台を見る人がうらやましいです( *´艸`)